長崎県大村市野岳町の山中に工房を構える御厨(みくりや)正敏さんはこの道35年。工夫に工夫を重ねてやっと完成した窯と、研究に研究を重ねて生み出した方法で吹きガラスを作っています。
併設されたギャラリーには色も形も様々なガラスが隅から隅まで並べられ、宝石箱のようにキラキラしています。そんな中にあって、遠くからでもすぐ目に飛び込んできたのが、この「口巻(くちまき)」シリーズです。
赤、青、黄、緑、水色。曇りのない美しい5色に口元が縁取られたガラスは上品かつはなやかで、一瞬にして心を奪われました。
この「口巻」、写真をご覧になってお気づきかもしれませんが、上から色を塗っているわけではありません。色を着けたガラス種と小鉢の縁を見事に合体させているのです。しかもこの難しい作業を含め、全工程をたった一人で!
おめでたい気分になれる5色
だれとどんな風に使いますか?
お父さんは黄色、お母さんは水色、お兄ちゃんは青……と家族それぞれが受け持つカラーを決めるというのもたのしそうですね。でも、その日の気分に合う色を選んで使うというのも自由で愉快。恋人同士、おそろいの色を使うのも幸せ。あるいは、イベントや季節のイメージに合わせて、赤と緑のクリスマス、黄色と赤でお正月、春になったら緑と黄色、夏は涼しく青と水色……などと考えるのも風情がありますよね。
ところで、肝心の使い勝手について。蕎麦猪口にデザートにと柔軟に使える大きさ、形だと思います。ところ天やあんみつを容器から移し替えれば、たちまち甘味処に来た気分。大勢が集う時にはつまみやすい1品が欠かせませんので、オリーブの実を入れたり、バーニャカウダを用意して野菜スティックをさしておいたりとパーティでも重宝します。
口巻シリーズは長・短2種類のコップもそれぞれ5色展開されていますので、追って紹介させていただきます
職人 : |
御厨ガラス工房 御厨正敏(長崎県大村市) |
寸法 : |
底の直径約6センチ、口の直径約9.5センチ、高さ約7センチ |
納期 : |
4週間前後 |
手入れ方法など: |
- 熱湯はお控えください
- 電子レンジやオーブン、食器洗い機、乾燥機のご使用はお避けください
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